ソードアートオンライン(SAO)とは(読み飛ばし可)
MMOを題材としたライトノベルが原作で、アニメ・ゲームとメディアミックス。
さらには世界でも人気を博した1大コンテンツです。
主人公の桐ヶ谷和人君(キリト)が新作のVRMMO「ソードアートオンライン」に参加したところから始まります。
最初は新作MMOの世界のアインクラッドを満喫していたキリトくんですが、しばらくして状況がおかしい事に気がつきます。
MMOの主催者の暴走により全てのプレイヤーがログアウト不能な状態になります。
さらにそのゲーム内で死亡した者は、現実世界でも死んでしまう(VR空間に装着する機器から脳を焼くほどの電流が放出される)「デスゲーム」に巻き込まれる事になります。
そんな状況で紆余曲折を経てMMO内で彼女を作ったり、子供をこさえたり、その他MMOならあるよね的なイベントを抑えつつ、キリトくん一行は最終的にデスゲームより生還。
その後はアインクラッドより派生した様々なゲームと付随する現実世界の事件・揉め事をキリトくんの高スペックで解決していくストーリーになりますが、アリシゼーションリコリスはその流れを組む4番目(スピンオフ・映画を含めるともっと多いですが)の舞台になります。
かくいう私は初代のソードアートオンライン・アルヴヘイムオンライン・ガンゲイルオンライン+オルタナティブまでは追っかけていますが、「まあ大体いつもの感じっしょ」てことで実はアリシゼーション編はまだチェックしていません。
今作のゲームで初めて触れます。
ゲームとしてのSAO
そんなソードアートオンラインシリーズですが、ゲームでも概ね原作+アニメに準拠した本筋のシリーズを展開しています。
1作目は初代「アインクラッド」を舞台としたソードアートオンライン・インフィニットモーメント
2作目はインフィニットモーメントにいくつかの追加要素を施したホロウフラグメント
3作目は「アルヴヘイムオンライン」を舞台としたソードアートオンラインロストソング
4作目はゲームオリジナルの「ソードアートオンライン・オリジン」を舞台としたホロウリアリゼーション
5作目は「ガンゲイルオンライン」を舞台としたフェイタルバレットになります。
ただし、それぞれ原作とはストーリーが大なり小なり違っています。
これはソードアートオンラインシリーズのキャラクターを別作品でも出演させるための仕掛けみたいなもので、大筋を踏襲しつつもゲームならではのオリジナル要素がたくさんあるので、それなりに見応えはあります。
個人的には2作目がFinalFantasyXIリスペクトといった出来で特に面白かったので、以降もズルズル遊んできている感じです。
フェイタルバレットもTPS風ハクスラRPGといった具合で難しすぎず楽しめるのでオススメです。
あとSTEAMならたびたびセールしています。つい先日のセールではとうとう2000円以下になったのでお財布にも優しいのがグッド。
で、アリシゼーションリコリスはどうよ?
今作はPS4版とPC版(STEAM)でのリリースとなりました。最初はPS4版を買いましたが
開始30分でPS4版を売ってPC版を買い直しました
細かいアラを上げるとキリがないですが、PS4Proの環境でもFPSがガタガタで30fpsすら満足に出ていないのはストレスの方が強くてダメでした。(正直PC版を買い直すのも迷いました)
PC版の方も要求スペックが妙に高く、一抹の不安を覚えましたがPS4版より悪くなることはないだろうと思いそちらに鞍替え。
私のPC環境は以下の通りです。
スペック
CPU : i9-9900K 3.60GHz
RAM : 32GB
GPU : GeForce RTX 2070 SUPER 8GB
一般的なゲームなら4Kで遊ぶにはちょっと心許ないですが、不可能でもないといったスペックです。
また設定は以下の通り
設定
垂直同期:オフ
アンビエントオクルージョン:オフ
Date Analysis Setting :オフ
STEAM側でEACを無効化
この環境なら動画を撮影しないのなら2K・4K環境でもそこそこ快適に遊べます。
4Kだと一部エリアでカクツキを感じますが許容範囲。
動画を撮影する場合は本体が重くなくても動画撮影側のコマ落ちが激しくみづらいので
FullHDの解像度で遊ばないとダメでした。
Date Analysis Settingは最初の規約の同意の後に聞かれる解析のために遊んだデータをサーバーに送信するけどいいかい?みたいな内容のものです。PS4版は日本語でしたがPC版はなぜか英語。
基本この手のものはオフにする性分ですが、どうもオンにしてあると重くなる可能性があるようです。
参考動画
上記の設定でFullHDでの動作確認用動画です。動画撮影するとカクツキが増すのですが
それなりに実機プレイに近い感じで撮影できたのでアップしています。実際はもうすこしヌルっと動きます。
EAC無効化のやり方
EAC無効化はアカウントBANの可能性がありますので導入は自己責任でお願いします。
EAC無効化はアカウントBANの可能性がありますので導入は自己責任でお願いします。
EACとはEasy Anti Cheatの略です。要はチートを抑制するためのソフトウェアです。
これが重さの原因に一役買っているのでSTEAM側でオフにしてやります。
ただしこの設定はゲームによってはオンラインプレイに参加できなくなったり最悪BANされる可能性もあるので、設定したことだけは覚えておいた方がいいです。
もちろんSOAだけに適用されるので、他のゲーム全てに影響が出るわけではないです。
こういうグレーゾーンな設定をしなければならないぐらい、カクツキやロード時間の長さが酷いので動作周りはなんとしても改善をお願いしたいですね・・・。
1.STEAMのライブラリの一覧からソードアートオンライン アリシゼーションリコリスを右クリックしプロパティを選択。
2.一般のタブが開かれているはずなので、「起動オプションを設定…」をクリック
3.ポップアップしたウインドウで「-eac_launcher」と入力。
以上です。
ファーストインプレッション
ようやく中身の話に触れられます。
正直ゲームを遊ぶ以前の問題が大きすぎてだいぶん疲れました・・・。
ロードが長いとかモーションがモタつくみたいなレビューがありますが概ねその通りだと思います。
私の場合は上記の設定で許容範囲まで改善できました。
3時間ぐらい遊んでみた感想は、ゲーム内容としてはホロウフラグメント・ホロウリアリゼーションの正統進化といった感じで、MMOライクオフラインゲームとしてはなかなか面白くできてると思います。
一番初めのチュートリアル戦闘ではやたら長い戦闘で
定期的に吹っ飛ばされてふわ〜〜〜っと飛んでいったり、やられ状態のモーションが妙に長くてゲンナリしましたが
PS4→PC版に乗り換えたり、設定を見直すために何度か繰り返しているうちに勝手がわかってくると
それなりに楽しめるようになります。逆に言うとボタン連打勢は辛そう。
ネームドクラスの敵はHPが高めですが、これは味方と連携をとることが前提になっているようで雑魚はボタン連打でOKです。
バトルシステム:連携
まずはL1ボタン+○・×・△・□(発動したいスキルボタン)で、味方にソードスキルを打ってもらい、
その後自分でソードスキルを発動。タイミングはゆっくりめでOK。
ちなみに順番は自分が先に打ってその後に味方が打ってもOKです。
これで「連携 ホロウシンクロナイザー」が成立。
チェインバーストがズババババーンと発動してソードスキルのダメージ+追加ダメージで大ダメージを与えます。
これが基本のダメージソースになりそうな予感です。
ほぼFF11の連携と同じでそれを高速で繰り返す感じですね。
他にも自分自身がオーバークロック状態になってソードスキルを連打したり、大技をうったりといろんな要素があるので、戦闘はゼノブレイドをやや簡略化したものイメージするとしっくりきますね。
ゼノブレイドもFF11ライクな戦闘なのですが、この手のタイプの戦闘は要素をきちんと理解しないと敵のHPが多いだけでつまらない戦闘と感じてしまうのが難点ですね・・・。
私はこの辺りでようやく開発のやりたいことがわかってきて「もっとタフな敵をよこせよ!!!」となり、楽しくなってきました。
スキルシステム
FF10のスフィア版のようにスキルポイントを消費して拡張していくシステム。
スキルポイントがもらえる条件はいくつかありますが、無尽蔵にもらえるわけではないかも?
ぱっと見はよくあるスキルツリーシステムなので、初見でどういったものなのか把握できてしまいますが、見えづらい罠が二点あります。
一つ目はスキルポイントとスキルツリーは全キャラで共通であること。
キリトくんを強化してるつもりでアタッカー特化!みたいな感じで最初に上げてしまうと、全キャラがアタッカー特化したスキルツリーで戦う脳筋集団になります。
基本はバランスよくスキルを分配して上げていくのが推奨っぽいですね。
二つ目がソードスキルの強化ツリーもスキルツリーの画面の中にあるのですが、初期の状態だと見えていない事です。
上記のスキル画像の画面で上の方にツツーっとスクロールすると
片手剣のソードスキルツリーがでてきます。
これ、しばらくしてから気がつきました。
その他のUIの不満点はいくつかあって
1.マップ上のアイコンが一部色分けされていない為、ぱっと見で見分けがつきにくいものがある。
2.PC版はPS4版と違い決定とキャンセルボタンが逆になっている。しかし一部の決定・チェックでは○ボタンを使い、さらにその直後の決定では×ボタンを使うなど、かなりチグハグしているなどなど
システムを理解し出してくると今度は、UI周りの微妙な不親切さがちらほらとでてきますね。
基本は楽しく遊べているのですが細かな改善は逐一期待したいところ・・・!
まとめないまとめ
というわけで、初日数時間遊んだ感想は以上になります。
ゲーム以前の問題が大きすぎてPS4版は値崩れするだろうなぁと踏んでいますが、PS4版はいまのところオススメしません。(FF14の初期バージョンを彷彿とさせるダメさ加減です)
PC版で諸問題を乗り越えたらいつものソードアートオンラインゲーの正統進化版として楽しく遊べているのでかなりもったいないですね。
FPSに関してはおそらく基幹の問題なので改善されるのか未知数ですが、
今後もソードアートオンラインゲーというIPを大事にしたいのなら、これにどう対応するのか可能か不可能なのかだけでもお知らせをして欲しいと思っています。
以上、ソードアートオンラインアリシゼーションリコリスのファーストインプレッションでした。
【PS4】ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス